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2008-03-05 Wed 16:18
≪05年の1・6倍に≫
昨年1年間に全国の警察が事件捜査のために押収するなどしてデータ解析をした携帯電話が2万507台に上ったことが4日、警察庁のまとめで分かった。統計を取り始めた2005年と比べ1・6倍に急増。消去されたデータから殺人事件の解決に結び付いたケースもあり、携帯電話の解析は事件捜査の重要な手法となっている。 証拠隠滅のため、携帯を破壊したり、メールや画像、通話記録などを消去したりするケースが多く、警察庁は昨年から消去されたデータを復元する手法などをまとめたマニュアルを作成。捜査現場で技能向上のために利用できるようにしており、年間の解析数も今回初めて明らかにした。 警察庁によると、携帯の解析数は05年には1万2865台、06年は1万7675台だった。 ≪殺人事件解決≫ 昨年1月に宮城県で起きた母子殺人事件では、母親=当時(36)=が首をつった状態で見つかり、当初は無理心中とみられていたが、携帯電話のメールが不自然に削除されていることが発覚。 交際していた男が、被害者との関係を隠すため殺害後に消去していたことが分かり、殺害時刻の特定や男の逮捕にこぎ着けた。 携帯電話をメモ帳代わりに利用する人も増えており、行動確認の資料としても重要性を増しているという。 また、交通事故後に出頭した人物の携帯の着信記録を調べ、知人に依頼されて身代わり出頭していたことが判明したケースもあった。 警察庁はパソコンなど電子データの解析を行うため1999年に解析担当課を設置。捜査に活用するための研究を進めている。 ◇ ≪データ修復にも手間…担当者「日々訓練が必要」≫ 携帯電話のデータ解析は事件捜査に不可欠なものとなっているが、多くのデータは故意に消去されており、解析には経験と知識が必要だ。 薬物密売人など常習的な犯罪者は、通話のたびに消去するといい、警察庁の担当者は「後ろめたいことをしている人間は故意にデータを消す」と指摘する。 NPO法人(特定非営利活動法人)デジタル・フォレンジック研究会の萩原栄幸理事によると、携帯電話は電話会社やメーカー、機種によって基本ソフト(OS)やファイル形式が異なっており、パソコンに比べて修復に手間がかかる。 さらに、逮捕間際の犯人は携帯電話を折ったり、水没させて電源が入らなくするなど激しく抵抗することがあり、警察庁の担当者は「相手も必死。解析には苦労しているが、日々訓練し技能を磨いていくしかない」と話す。 電子データの解析は、オウム真理教事件の捜査でも成果を上げた。滋賀県警が1995年3月に信者の車から押収したディスクに大量の機密文書が保存され、分析してサリン製造を解明。警察が解析に力を入れるきっかけの一つともなった。 記事提供:FujiSankei Business i. FujiSankei Business i.の購読はこちらから CNET 2008.03.05. http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20368754,00.htm |
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